Entries from 2021-09-01 to 1 month
エリン・リー・カー監督『ブリトニー対スピアーズ -後見人裁判の行方-』(2021) 「お騒がせセレブ」というぼんやりとしたイメージを抱くだけで、詳しく知らなかったが、あまりにグロテスクな状況に置かれていることを知り、驚いた。 劇中で言及される…
『ホワット・イフ...?』第8話 ウルトロンが勝利して、アベンジャーズやサノスまで倒し、宇宙を支配する。 ウオッチャーの存在に気づき、別次元の宇宙まで支配しようとする展開。ウルトロンの闘いは創造主への反逆なので、キャラクターにとって正しい展開に感…
クリント・イーストウッド監督『ミリオンダラー・ベイビー』(2004)
カリン・クサマ監督『ガールファイト』(2000) ミシェル・ロドリゲスの出世作。 20年ぶりに再見。初見時は「ミシェル・ロドリゲス、かっちょいい~」と興奮した反面、恋愛要素が余計に感じたが、再見してその必要性が分かった。 主人公は、女だからと…
『ジョジョの奇妙な冒険Part5黄金の風』読了。
リサ・ジョイ監督『レミ二センス』(2021) 予告を観て、『インセプション』みたいと思っていたら、ノーランの弟がプロデューサー。 ジョナサン・ノーランとリサ・ジョイが原案を務めるドラマ『ウエスト・ワールド』は好きなので、期待したのだが、消化…
ニール・ブロムカンプ監督『チャッピー』(2015) 『エリジウム』も『チャッピー』も傑作『第9地区』に通じる美点はある。現実社会の貧困をベースにした近未来。ストリート感覚のSFビジュアル。旧作のオマージュ。VFXの質感。 物語の完成度は『第9地区…
アントワーン・フークア監督『サウスポー』(2015) 『ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない』読了 『ホワット・イフ...?』第7話 マイティ・ソーが一人っ子だった世界線。緩めのコメディ回。
ショーン・ベイカー監督『タンジェリン』(2015) ルックは前作『チワワが見ていた』から一転、『フロリダ・プロジェクト』に近い。彩度が高い。太陽光が強く、全面的にフレアを取り入れている。全編iPhone撮影なので、色彩もフレアもフィルムとは違う。…
『セックス・エデュケーション』シーズン3第7話 校内発表で生徒たちの反逆。禁欲に対する批判と性の肯定を映像作品にして、ゲリラ上映。生徒が皆自身の性体験をプラカードに書いて掲げ、「我らはセックス学校」と高らかに歌い踊る。壁に女性器のイラストをみ…
李琴峰『彼岸花が咲く島』 女性が統治する社会。『猿の惑星』的な権力構造反転世界。逆説的に僕らの住む世界が男性優位主義であることを痛感する。 「ニホン語」と「女語」という特殊な言語によって、キャラクターが会話する。奇妙さはありつつも、なんとな…
『セックス・エデュケーション』シーズン3第1話 待ちに待ったシーズン3配信。 イケてるグループのトップ・ルビーとセックス・フレンドになっているオーティス。なぜか微妙な髭を生やしている。ルビーはダサいオーティスと付き合うことを隠すが、噂が広まり、…
デレク・ツァン監督『少年の君』(2019) ポエティックな語り口。正面から据えた役者の顔の説得力。 受験によって、人生の勝ち組と負け組に決定的に別れてしまう。その切迫感は伝わってきた。教室の机の上に積み上げられた教科書。 中盤以降の展開が、い…
トッド・フィリップス監督『ジョーカー』(2019) 『ホワット・イフ...?』第6話 キルモンガ-の革命が成功する世界線。 前半は面白かったが、終盤あたりは順調に行き過ぎて、ちょっと物足りなかった。ラストで示唆されるシュリとポッツの反撃を見たかっ…
東陽一監督『サード』(1978) 寺山修司が脚色。 前半は少年鑑別所内の様子がドキュメンタリータッチで描かれる。 後半は入所に至った事件が描かれる。 チェ・スンホ監督『共犯者たち』(2017) イ・ミョンバク政権・パク・クネ政権が公営放送に介入…
森達也監督『i-新聞記者ドキュメント-』(2019) 先日観た『パンケーキを毒見する』に比べて、圧倒的に面白かった。 官邸記者会見での記者・望月衣塑子VS官房長官・菅義偉という軸があるから、構成が引き締まっている。辺野古基地移設問題や森友学園問題…
寺山修司監督『ボクサー』(1977) ティム・バートン監督『バットマン リターンズ』(1992) バットマン・ペンギン男・キャットウーマンが初めて対峙する場面。キャットウーマンが回転しながらやってきて、「みゃーお」とささやき、背後で大爆発。震…
アルフレッド・ヒッチコック監督『白い恐怖』(1945) 新しい医院が実は偽物で、本物は殺されていた。そして主人公は偽物に恋をしてしまった。という導入部分が魅惑的。 心理分析に描写は現代の観点では弱く感じる。 ただサルバドール・ダリが協力した美…
ショーン・レヴィ監督『フリー・ガイ』(2021) さすがショーン・レヴィ監督。『リアル・スティール』のように世界観の奇抜さだけでなく、地に足がついた王道のストーリーテイリングで、感動的に仕上げている。 『レディ・プレイヤー・ワン』でなんとな…
デスティン・ダニエル・クレットン監督『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021)ドルビーアトモス カンフー映画にある男性性の有害を解体しようとしているのが良かった。 父は闘わなかった息子を許せず、強くなることを求める。強くなることを求…
三池崇史監督『ヤッターマン』(2009) 『Qアノンの正体 / Q: INTO THE STORM』第3話 出資者であるジム・ワトキンス、その息子ロン・ワトキンスが「Q」ではないか?と追求する。 「8ちゃん」へ書き込みをしていた人物が銃乱射事件を起こしてしまう。管理…
バラン・ボー・オダー監督『ピエロがお前を嘲笑う』(2015) 初見のときは終盤の2回のどんでん返しに驚いた。 それを分かった上で観ると、中盤あたりでもたついている印象がある。 ハッカー活動が青春している感じなのがいい。 ダークネット空間を、マ…
サム・メンデス監督『レボリューショナリー・ロード』 レオナルド・ディカプリオが激昂している芝居が好き。社会正義とかじゃなくて、お前が人としての器が小さいだけだろ、って理由で怒っているのが好き。本作では相手への不満を並べていくところとか、最高…
セディク・バルマク監督『アフガン零年』(2003) デモを行う女性たちが放水を浴びせられると、虹が浮かぶ。撮影当初の題名は『虹』だった。劇中でも老婆が虹にまつわる昔話をする。それは少女に髪を切らせ、少年の振りをして働かせるためだ。 少女が悲…
はるな檸檬『れもん、うむもん!―そして、ママになる-』 デヴィッド・フィンチャー監督『ゴーン・ガール』(2014)
トーマス・ベズーチャ監督『すべてが変わった日』(2020) 抑制の効いたタッチで描かれる老夫婦の西部劇。久しくこういった映画が作られなかったように思う。 マーガレットが息子の妻ローナの育児に口を出してしまう。その瞬間のローナが抑圧を感じてい…
アルフレッド・ヒッチコック監督『バルカン超特急』(1938) コミカルなトーンで各キャラクターが紹介される。 ギター弾きが殺されるショット。ギター弾きの背後に、首を絞めようとする犯人の手の陰がフレームインし、続いて手がフレームインし、ギター…
マーティン・スコセッシ監督『グッドフェローズ』(1990) スピーディなカメラワークや編集だけでなく、ポイントを定めた場面では切り返しをして丁寧に見せている。 ルフトハンザ強奪はカメラで映さない。シャワーを浴びるヘンリーがラジオで聞き、壁を…