内藤組始動、別件で依頼のお仕事、そして明日牛乳王子上映

0515
久しぶりに昼まで寝た。
新宿武蔵野館で「冷たい雨を撃て、約束の銃弾を」と「運命のボタン」を観ます。「冷たい雨を撃て、約束の銃弾」はチケット売り場で作品タイトルをフルでいうのが「おっぱいバレー」より恥ずい。
「冷たい雨を撃て、約束の銃弾を」:中学生くらいの素直さで「あ。かっこいい。」と思わせてくれる。ジョニー・トー映画はシーンを組み立てるアイディアが突出している。今回ならキューブ型に圧縮されたゴミを盾にした銃撃戦とか、子どもたちのシール貼り作戦だとか。「その手があったか!」と思う。
運命のボタン」:ところどころ、ぞくってなるシーンはあったけど、観終わって、「で、なんだったの?」と言いたくなる。どういう話だったのかよく分からん。原作と脚色が上手く噛みあってないように思った。キャメロン・ディアスの老けっぷりに驚いた。
運命のボタン」に登場した「人生=箱」理論は本当にしょうもなかったな。抽象的過ぎ。たびたび思い出しては失笑。
サウスランド・テイルズ」は二回途中で寝ちゃって断念しました。「ドニー・ダーコ」は好きです。コケ脅し感と詰め込み過ぎ感は嫌いじゃないですが、「冷たい雨に撃て」のあとに観たのが間違いだったかな。


0516
脚本執筆。脚本書いているときに話しかけられると、誰でも「シャイニング」のジャック・ニコルソンが憑依しますよね。
内藤組第2稿脱稿!!!!!やったー!
渋谷に出掛ける。
テレビ買ったときのエコポイント申請。2・3ヶ月以上かかるんですね。ちなみに新しいテレビで初めてみた映画は「キャビンフィーバー2」。ナイスチョイス。あれの室内プールシーンの照明いいですよね。パクろうかな。
シャッターアイランド」鑑賞。全然期待してなかったけど、良かった。近年のスコッセシ作品のなかではいちばん好きかも。
脱稿祝いに近所のお好み焼き屋。いつもよりちょい早いペースで生を飲む。


0517
「聾唖者のみで構成された聾唖者を食い物にする暴力団」が気になる。http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/bookreview/12/index2.html
ロニー・ジェイムス・ディオ死去。父はディオ在籍時代のブラック・サバスがオズボーン在籍時代より好きだった。哀しんでいるだろうな、父。  


0518
「ロメロがアルジェントをリメイク」ニュースに衝撃。http://eiga.com/buzz/20100519/5/
内藤組スタッフ集め。初等科修了制作「牛乳王子」のときは当初3人しか集まらなかった。谷脇組には20人くらい希望者がいた。事務局が「牛乳王子のスタッフにいってあげて」と声かけ。遠足の班決めであぶれた子みたいだった。


0519
脚本「スクールアタック、そしてウンコ」が入選した書闘祭は別の企画と連動していくらしい。脚本を直そうと思う。
「スクールアタック、そしてウンコ」は井土紀州監督のゼミで書いてて、学校が舞台で宇宙人がでてくる脚本なんですが井土さんに「宇宙人出さずに書け」といわれ、書いたのが「先生を流産させる会」。


0520
映画秘宝の5月号に新耳袋の記事が掲載されています。よろしくです。


0522
休日出勤でした。これから「戦闘少女」観にシアターN渋谷に行きます!きっと仕事帰りにはぴったりな映画だと思います。
「戦闘少女」チケット売り切れてた(泣)「グリーンゾーン」観ます。結構空いてる。
「グリーンゾーン」途中寝た。大量破壊兵器がウソだと気づいていない主人公が頭悪そうに思えてノれなかったし、ポールグリーングラスのタッチは狭いアクション(スパイ)だと効果的だけど、広いアクション(戦争)は相性悪いんじゃないかしらと思った。


0523
DVDで「腹腹時計」鑑賞。凄い。
第一回内藤組オールスタッフミーティング。スタッフ編成。不安に思ってたけど、全然大丈夫かも。いい感じにいけそう。足りない部分はこれから集めればいいや。


0524
作品が海外映画祭で上映されるとき、ポスターないの?って聞かれるので、「牛乳王子」のポスターをロゴデザイン担当かつひこにつくってもらった。
絞殺魔」観た。分割画面にも興奮したけど、ラストが泣けた。画面外から非情な尋問が投げかけられるなか、多重人格障害を自覚しはじめた犯人の顔が長回しで捉えられる。自分が壊れていく感じが切なかった。マジで泣けました。


0525
劇場版「新耳袋 怪奇」の試写に行かせて頂く。そして打ち上げ。


0526
美学校講師陣の第二稿感想が次々と届く。高橋洋氏は直すところはあるが、第二稿が面白い。初稿は説明的。大工原正樹氏は第二稿は不愉快極まりない改悪。頭が悪いホン。内藤の悪い病気が再発した。初稿のまま撮れば傑作。井土紀州氏は第二稿の大枠は○だが、ラストは×。どーしよ!


0528
篠崎さんに誘っていただいて「逆襲スケ番ハンターズ」鑑賞。
ニッポンコネクションに「牛乳王子」をかけてくれた市山さんとシアターNでお会いした。初対面。ようやくお礼を言えました。次回作の宣伝もしましたよ。
鑑賞後、大九さんと大畑さんと飲む。久しぶりに朝まで飲んだ。


0529
「牛乳王子」海外用ポスターが4パターンできる。どれにしようか。


0530
内藤組ロケハン。廃墟捜し。わくわく。
前を走っていた車が車体にBOOWYのロゴのシールを貼っていた。それも手作り。そして爆音で流していたのがなぜかランバダ。哀しい気持ちになった。
鳥の糞が肩に落下した。
お昼はよもぎきりそばとおはぎ。麺はいい感じだけど、つゆが濃すぎ。攻めすぎ。相性悪い。おはぎは美味しかった。
空振りもあったが、素敵な物件数件と出会う。廃墟探索は盛り上がりますね。きゃっきゃっとはしゃぎながら写真を撮る。色々あって走って逃げだしたときもちょっと愉しかった。しかし装備不足でした。軍手・ライト・虫よけスプレー・動きやすい地味めの服は必需品。
飲みながら今後の作戦会議。そしてイングランド戦観戦。話に夢中で得点の瞬間見逃した。
帰宅後、仕事の依頼。ドキドキワクワク。


0601
演劇のプロットを書いた。1時間でわーっと書き上げて、急いでアップリンクへ駆け込んだ。ぎりぎり間に合った。
「へばの」鑑賞。寂れた田舎の風景が好きなので、きゅんっとなるショットが多かった。話は正直よく分からなかったのだが、歪な肌触りは引っ掛かるものがあった。作り手のヒリヒリするくらいの切実さが画面にある。
「へばの」のセックスシーンを観てて、僕は映画におけるセックスにノレたことがないな、と思った。どうもピンと来ない。セックスのエロスが理解できない。子供なのでしょう。「イングロリアス・バスターズ」の女性の脚の傷口に指を突っ込むシーンはエロスを感じました。


0602
テキサスの映画祭「Fantastic Fest」から「牛乳王子」を応募してみないかとお誘いメール。口コミパワー。まだ結果はどうなるか分からんが、お誘いだから応募料はタダだってよ。テキサス行きてぇなぁ。
65DaysOfStatic「The Destruction Of Small Ideas」へヴィロテ。


0603
第3回内藤組シナリオ会議。初稿がいいのか、第2稿がいいのか、講師陣の意見も踏まえて話し合い。シナリオチームから「内藤、そっちに戻って大丈夫か?!」と諭される。今回の内藤組テーマは「牛乳王子以降の内藤」に決まりました。というか企画当初はもともとそうだったし。迷ったときは初稿。
牛乳王子の海外用ポスターが完成した。


0604
打ち合わせ。i-padが登場した。
牛乳王子・加藤くんが遊びに来た。


0605
加藤くんと遊びに出掛けた。
加藤くんは荷物をロッカーにしまおうとしたら、小銭がないので、お金を崩すためになぜか花を買った。
「告白」鑑賞。面白い映画だと思うけど、あんまり乗れなった。雰囲気で語っているような映画で、生々しさや痛々しさはなく、不快感もなく、むしろ心地いい気分で見れてしまった。陰惨な場面も、加工されたビジュアルと音楽が陰惨さを取り去ってしまっているような気がした。ダークな映画というより、ダークっぽい映画。
加藤くんの希望で蒼井優展うそっ。3D仕様だったことに驚いた。「ペ・ヨンジュン3D」みたいに、好きな俳優に3Dで観られるってのは愉しいのかも。なかりいさの3Dとか観てみたいしなぁ。
「鉄男」鑑賞。ドキュメンタリータッチ的なものではなく、子供のような無邪気さでカメラをブンブン振り回してる感じが良かった。 やはり塚本晋也監督自身の演技が良かった。前髪を直すところがいい。
加藤くんが急遽もう一晩泊まることになる。内藤家で加藤くんがお仕事。オレも翌日〆切の企画を考える。


0606
ロケハン。
景色の写真を撮っていたら、通りすがりの女子中学生軍団に「キモーイ」と言われる。
イメージに近い景色はあったが、いま一歩足らない感じ。難しい。が、周辺を歩いていたら偶然、廃墟発見。手前になぜか鳥居がある奇妙な空間。歩いてみるもんですな。
制作部・演出部の交渉でレンタカーの延長料金が抑えられた。諦めないって大切ね。


0607
週末撮影のキャストが全員集まった。
爆音映画祭「HOUSE」を観に行く。超混んでた。40分前で整理番号213。満席。立ち見もいる。大林宣彦監督がいらっしゃってた。井口昇監督、篠崎誠監督、継田淳監督もいらっしゃった。
爆音「HOUSE」は凄まじい体験だった。上映後拍手喝采。殆んどが初見の観客だった。立ち上がった大林宣彦監督が「どうだった?」と観客に問いかけると、観客から「おもしろかったー」と声が上がる。
作品と劇場と観客が共犯関係を結べた心地よい上映だった。
バウスシアター出たとこで篠崎さんにお会いして、新作の脚本の感想を頂く。


0609
ささやかながらお手伝いした大工原正樹監督の「姉ちゃん、ホトホトさまの蠱を使う」の上映。でも観に行けず。
週末撮影の小道具を買い集める。依頼先の会社に行くと、担当の方はショートピース!仙台短編映画祭でお会いした方とお知り合いだった。


0610
出張先で5年前の同僚と再会。
出張後、ネットカフェにて2時間でシナリオ会議用に直し案を書いた。
内藤組シナリオ会議@美学校
大工原さんが「内藤は「牛乳王子」でチンコ出してばっかだったが、「先生を流産させる会」初稿でチンコを出さないことを覚えた。が、第二稿でまたチンコ出しはじめた。」とおっしゃってたらしい。成る程。
井土さんによく「内藤は物語を着地させられない」とダメ出しされてたのだが、未だに物語の結部で難航。「それいけるかも」な案が登場。


0611
翌日の撮影準備で、篠崎誠監督「殺しのはらわた」と大畑創監督「大拳銃」を断念。まだスクリーンで観てないんですよ。「殺しのはらわた」の黒沢清氏と井川耕一郎氏の死に様、「大拳銃」の大拳銃に破壊された冷蔵庫がフレームインするショット、が特に好き。


0612
大荷物抱えて電車移動。鈴木亜美joins中田ヤスタカ「FREE FREE」へヴィロテ。
今回スタッフワークは1人でやっております。美学校のビデオ課題を思い出すな。ちなみにキャストは同期の美学校生です。あと学生残酷映画祭繋がりの知り合い。
30秒程度の作品なのに20分長回しした。オレはバカかもしれない。
廃墟で撮影だったんですが、気がついたらポケットにずっと入れてた携帯の液晶が、割れた。心霊現象?
朝からはじめて、昼に撮影終わり。メインのショットはテイクを重ねたが、予定の時間通りにちゃんと終えられた。汗まみれ。生ビールを飲む。
今日撮ったやつは明日夕方までに完成させんきゃいかんが、キャストやってくれた同期と「アウトレイジ」を観る。やっぱ初日に観たいし。満席でした。
アウトレイジ」、全員短絡的で、物語も徹底して短絡的に語られるのが面白かった。そして次々と打ち込まれる北野バイオレンス、最高です。歯医者のウィーンってやつの使い方には感動した。ああそうやって使えばいいのか、と。
以前の暴力映画のように死への魅惑はなく、「アウトレイジ」では誰もが生を渇望している。そこは良かったんですが、ロマンティシズムに酔うことを許さない結末はただただショックでした。「ビートたけしのそんなとこ、見たくないっす」みたいな。ちょっと落ち込んでます。


0613
ショートピース!仙台短編映画祭さんがブログにて「牛乳王子」「怪談新耳袋」の紹介をして下さいました。http://shortpiece.blog9.fc2.com/blog-entry-266.html
rumi「公共職業安定所!」の 「休憩まだか?給料まだか?まかないまだか?財布が裸!/オイ!フリースタイルしてくんなよ/Hey Yo!じゃねえよ 今勤務中だよ!」というリリックに共感。働きながら、自主映画やってますので。
昨日撮ったやつの編集。20分長回しは捨てた。10テイクからどれでいくかを長々と悩んだ。久しぶりに自分で音をつけた。無事に完成して、送って、その後、たまった仕事に取り掛かった。
制作部・演出部は今日ロケハンしてくれてた。お疲れ様です。