アジャ版「ピラニア」大傑作!

アレクサンドル・アジャ監督「ピラニア」@輸入盤DVD(2D)。
血とおっぱいとボンクラ男子の逆転劇!映画に必要なものがすべて詰まっている!最高!!!
アジャは頭を良さそうにみせるとバカっぽさが感じられてしまうのですね。「ハイテンション」は大男が淡々と家族を殺していく描写は巧いし、ヒロインの反撃シーンにMUSE「NEW BORN」をかける中学生感は好きだったけど、どんでん返しはバカっぽかった。ミステリアスなムードが作品上絶対に必要なのにそれが皆無な「ミラーズ」はひたすらバカっぽく、口裂けシーンのみが良かった。怪物家族と白人家族が対決するだけの「ヒルズ・ハブ・アイズ」は素晴らしかった。
「ピラニア」ははしゃぎまくっていたリア充たちが次々とピラニアに喰い殺され、ボンクラ男子がピラニアを倒す話。アジャの資質にクリーンヒットした作品です。
とあるリア充は助けを求めるビキニ女たちを轢き殺して、ボートで逃げようとします。ところがビキニ女の髪の毛がからまってボートが止まり、ピラニアの餌食になります。ここ笑った。
クライマックスでは好きな娘をリア充に奪われそうだったボンクラ男子が、好きな娘を助けるために命懸けのバトルを繰り広げます。
いい話です。
チェーンソーの登場させ方に頭をつかっているのが偉い。ホラーファンならチェーンソーは絶対に映画に登場させたいアイテムだけど、脈絡なくでてくるとつまらない。そのテがあったか!って手段で登場します。

ジェームズ・キャメロンの「アジャ版「ピラニア」のような低俗な映画が3D映画をダメにする」という批判に対して「ピラニア」プロデューサーは「お言葉ですが、ジャンル映画や低俗な映画こそが映画史を形作ってきたのです。あなたのご大層な映画ではなく。恥を知れ」と反論したそうです。
映画評論家ジョー・ボブ・ブリッグス評
「死体が少なくとも51体。オッパイ30組。モンスター3000匹(ジェリー・オコネル含む)。(中略)ストーリー上絶対に必要なビキニの美女集団のダンスシーン1回。やはりストーリー上絶対に必要な、オッパイに顔うずめるシーン1回。(中略)ストーリー上なくてはならないと言い切れる、全裸のねえちゃんの水中バレエシーン1回。濡れ透けウェットTシャツコンテスト。トップレスでパラセーリング。酔ってゲロ吐く場面 in 3D。目玉がプカプカ。チンコもプカプカ。豊胸オッパイのシリコンもプカプカ。切断された首がゴロゴロ。上半身も2回ゴロゴロ。(以下略)」
http://bit.ly/9eoXVb
ホラー映画向上委員会さんの「ピラニア」レビュー
http://bit.ly/bC3Z3W