『ある少年の告白』

ジョエル・エドガートン監督『ある少年の告白』(2018)

実在する同性愛の矯正施設の物語。現在も36州がこの施設を認可してて、70万人も治療を受けてるっていうのは驚いた。
男らしいポーズをさせて、男らしい順に並ばせる、とかバカバカしいと思いつつ、実際にやらせていると考えるとゾッとする。

この施設だけで完結させた方が、物語のスリリングさは増した気もするが、最後に対峙したときのお父さんの描写はとても良かった。思考の根幹に差別が結びついていて、相手を傷つけてしまったことは自認しているが、自分自身を完全に否定することができず、困惑している。
監督はジョエル・エドガートン。初監督作の「ザ・ギフト」も面白かった。