WS(1) あなたがした悪いこと

オリエンテーション
16人の子どもたちが集まりました。
まずはゲーム形式で自己紹介をしました。皆さん、緊張している様子でしたが、笑いが漏れ始めました。
中合わせて立ち上がるペアワークを行い、徐々に緊張が解けていった様子でした。


[詩 あなたが嫌いなこと]
内藤監督が過去作で出演者に書いてもらった詩を紹介し、子どもたち自身に嫌いなことをテーマに詩を書いてもらいました。「〇〇が嫌い。△△が嫌い。□□が嫌い・・・」と羅列していく詩です。
名前は書いていないので、誰が書いたのか分かりません。書き終えた詩をシャッフルして、発表者が他の人が書いた詩を読みます。他者の言葉を自分の言葉として読む体験となります。
聞いている子どもたちは「あぁ、わかる」と頷いたり、「へぇ、そういうことが嫌いなんだ」と驚いたりしました。
発表後、誰が書いたのか、考えます。書いた人を言い当てた人もいました。

以下、抜粋
「生クリームが嫌い」
「ピーマンが嫌い」
「肉の脂が嫌い」
「梅味のおかしが嫌い」
「トマトが嫌い」
「コーヒーが嫌い」
コカ・コーラゼロが嫌い」
「マカロンが嫌い」
「辛いものが嫌い」
ダンボールが嫌い」
「シャーペンが嫌い。鉛筆の書き心地が好きだから」
「外が嫌い」
「人混みが嫌い」
「戦争が嫌い」
「蝉が嫌い。お願いだから鳴かないで」
「女の黄色い声が嫌い」
「虫が嫌い」
「足が無駄にいっぱいついている虫が嫌い」
「虫が嫌いな人が嫌い」
「赤が嫌い」
「黄色が嫌い」
「明るい歌が嫌い」
西野カナの曲が苦手」
「子どもがきらい」
「『上』が嫌い。『下』も嫌い」
「キチッとした格好が嫌い」
「SNSが苦手」
「巨乳が嫌い」
「善人が嫌い。悪人はもっと嫌い」
「進路相談室が嫌い」
「重いスニーカーが嫌い」
「テレビの『ジジッ』とおかしくなるところが嫌い」
「大人数で遊ぶのが嫌い」
「アニメの女キャラが嫌い」
少年マンガが嫌い」
「薄っぺらい歌詞が嫌い」
「AKBのCDの売り方が嫌い」
「BLが嫌い…というか苦手」
「やたらテンションが高い人が苦手」
「痛がってる人が嫌い」
「すぐに手をあげる人が大嫌い」
「恥かきたくないと言ってる人が嫌い」
「中途半端な不良が嫌い」
「一人だと何もできない人が嫌い」
「キレイごとを言う人が嫌い」
「感謝しない人が嫌い」
「ぶりっこが嫌い」
「しずかでしゃべらない人が嫌い。うるさすぎる人も嫌い。かまってちゃんも嫌い」
「限度を知らない人が嫌い」
「彼女いるの自慢してくる人が嫌い」
「こだわりが強い人が嫌い」
「自分でできないことを人にやらせる人が嫌い」
「男女で態度が変わる人が嫌い」
「自分の話したいことだけ話して人の話を聞かない人が嫌い」
「アンチが嫌い」
「逃げる人が嫌い」
「先生で、自分はポケットに手をつっこむくせに私たちがポケットに手をつっこむとと怒る人が嫌い」
「先生はよく休むくせに私たちが休むと怒る人が嫌い」
「授業妨害する人が嫌い」
「学校の『二人組一組をつくって下さい』と『今日は一日だから一番の人、発表して』っていうのが嫌い」
「映画の感想をしっかり言わない人が嫌い」
「いつもマイナス思考で『大丈夫だよ』となぐさめてもらいたからマイナス思考になる人が嫌い」
「苗字がかわった時に『なんで?』って質問してきた人が嫌い」
「天井が低いところが嫌い」
「暗くて、静かなところが嫌い」
「狭い場所が嫌い」
「学校の机がちいさくて嫌い」
「中学校の教室が嫌い」
「お父さんがいつも酔うと勉強の邪魔をしてきて嫌い」
「父が嫌い。愛情がほしかった」
「いじめには理由がるという理論が嫌い」
莫迦が嫌い」
「独りが嫌い」
「自分が嫌い」
「過去の自分が嫌い」
「自分を嫌いと言ってけなす人が嫌い」
「成長が嫌い。大きくなるのが恐ろしい」
「『死』がとてつもなく嫌いだ」






[インタビュー あなたがした悪いこと]
ペアになり、相手にこれでまにした「悪いこと」をインタビューします。「だれが・いつ・どこで・なにを・なぜ・どのように」といった点を意識して、細部まで質問します。
インタビュー後、内容を「自分の体験談」として語ってもらいます。つまりインタビュー相手を演じます。他者の言葉を自分の言葉で語るのです
発表後、第三者からの質問にも答えます。「どうしてそんなことをしたのか?」「どんな気持ちだったのか?」「そのあとどうなったのか?」インタビュー相手になりきって、演じながら答えます。分からないところは、アドリブで答えます。
聞いている子どもたちはぎょっとしたり、笑ったり、様々な反応をしながら熱心に聞き入っていました。

以下、抜粋です。

「友だちから預かった子犬を餓死させた」
「追いかけっこしていたら、友だちが倒れて、頭から流血した」
「児童館から友だちと脱走した」
「父の顔面に鏡台を落とした」
「集合写真のクラスメイト全員の顔に穴あけパンチで穴を開けた」
「マッチに火をつけて、お互いに投げ合いっこした」
「マンションの天窓を割った」
「友だちが暴力を振るわれるのを見て見ぬ振りをした」
「登校中にコンビニで万引きした」
「親のクレジットカードで150万円使った」
「女の子の顔を殴った」