『スイートガール』
ブライアン・アンドリュー・メンドーサ監督『スイートガール』(2021)
危険な復讐にお父さんが娘をなぜ巻き込んでしまうのか、疑問に感じていた。娘がトレーニング場面で狂気じみた表情を見せていたので、娘が復讐してしまい、お父さんが守るために逃げるなら理解できるのになぜそうしなかったのか。逃避行では娘の協力があまりなく、一人で解決してしまっている。
そうした疑問の答えとなる仕掛けがある。『シックス・センス』『ファイト・クラブ』系のどんでん返し。
その仕掛けにあまりノレなかった。その仕掛けのために、前半の不自然さを許してしまっている印象があった。
暗殺対象となる敵3人の関係性が分かりづらい。侵入のハードルが低い。
ジェイソン・モモアのアクションは良かった。アクアマンでは超人的なパワーを使うので、ちゃんと肉体のパワーを感じるアクションを観られた。アクションシーンの撮影は『ボーン』系。ジェイソン・モモアは大柄な肉体が特徴でもあるので、全身が映るサイズで、出来るだけカットを割らずに観たかった。
ジェイソン・モモアはマッチョな肉体だが、体育会系のオラオラ感がなく、優しさを感じる。その辺りマ・ドンソクと通じる。
娘を演じるのはイザベラ・メルセード(イザベラ・モナー)。『ボーダーライン: ソルジャーズ・デイ』『トランスフォーマー/最後の騎士王』でも存在感を示していた。暗殺者としての姿を見せる終盤は格好良かった。