『1984』
マイケル・ラドフォード監督『1984』(1984)
ジョージ・オーウェルの同名小説を、題名通りの1984年に撮影・公開した作品。
寒々しいルック。ジュリアと愛をかわす場所は太陽の陽が差す、自然のなか。
政府が改ざんしていることが描かれているので、ブックブラザー?は存在するのか?戦争が本当に起きているのか?政府が事実としていることが最後まで不明瞭なのが、怖い。
ハリウッド的なハッピーエンドはない。原作に忠実。
場面数はあまり多くなく、じっくり会話で見せる。
母親の死体にネズミが群がる幻影。ドアが開いた先に広がる野原。党首のドアップを背景に配置した絵作り。撮影はロジャー・ディーキンス。納得。