『山椒大夫』『ザ・ハント』

溝口健二監督『山椒大夫』(1954)

離別した母の生存を知るきっかけは、子守歌。親しか知らない本名を歌っていた。

両親への再会を諦めたいた男が思い直す。離別した日に行っていたアクションを偶然繰り返したことがきっかけとなる。

救いを求める男の横トラック。相手の顔が見えず、這う男だけカメラは追う。

ラストカット。再会した母と息子から海へパン。

 

 

クレイグ・ゾベル監督『ザ・ハント』(2020)

リベラル・エリートへの痛烈な皮肉。

「右翼のくせに、『動物農場』読んでたの?」が笑える。そうリアクションしたエリートはおそらく読んでおらず、ネットであらすじを読んだ程度な気もする。

序盤の展開が速い。

右へ左へ観客を振り回す。展開の大きさで魅せる。

12人が標的のようだが、12人いたか?

クレイグ・ゾベル監督は『コンプライアンス 服従の心理』(2012)が面白かった。