『スターウォーズ フォースの覚醒』『ジョギング渡り鳥』

J・J・エイブラムス監督『スターウォーズ フォースの覚醒』(2015)IMAX3D@TOHOシネマズ新宿

過去作を1本も観ないまま、鑑賞。
知らない人の結婚式に参加した気分。思い出話してるのかな?お約束のやりとりかしら?サプライズゲスト??よく分からないけど、新郎新婦はいい感じの人だな。という感じ。
フォースって何?ジェダイってどうゆうこと?ってレベルの知識で観たが、結局分からなった。そもそもなんで戦争状態なのだろう。
過去作の知識があって、思い入れがないと、さすがに楽しめないのですね。
でも『クリード』は過去作の知識は薄かったけど、超アガった。そうゆう感動を期待していたのだが、盛り上がるポイントを見つけられなかったのが正直な感想。
ずっと設定の説明を聞いている印象だったので、続きのエピソード8は面白くなるんじゃないかなって期待はしてます。それまでに1〜6を復習すべきか。。


鈴木卓爾監督『ジョギング渡り鳥』@映画美学校試写室

観終わって、妙な感慨がありました。ついに完成した、という。スタッフじゃないのに。
知人のスタッフが参加しており、製作中のことはよく聞いていたし、仕上げ中に素材を見せてもらったことがあるからかもしれません。でも観ていると、一緒に参加して、作り上げていっているような気分になりました。
一員になったような感覚が生む作品なのかもしれません。
キャストがスタッフも兼任しており、劇中にも登場します。いわゆるメタフィクションです。だからかもしれません。
撮影現場で俳優は照明を当てられ、マイクを向けられ、カメラに映され、非常に不自然な状況に追い込まれます。そこで大抵は自然に振る舞うように求められます。そうした撮影現場をメタフィクションとして映し出すと、その不自然さを際立たせ、撮影行為に緊張感を生むことが多いと思います。しかし本作にはそういった緊張感が生まれません。むしろ撮影行為によって、俳優が解き放たれているように感じます。穏やかさに満ちています。
終盤でカメラ横から役者を見つめる鈴木卓爾監督が映ります。その表情はとても穏やかです。
自由で、穏やかな時空が広がっています。ひたすら心地いいのです。