ラスト3デイズ

ひたすら印刷中に「ラスト3デイズ〜すべて彼女のために〜」(2008)@DVD

ポール・ハギスによってハリウッド・リメイクされたフランス産サスペンス。
妻と子どもとの穏やかな食卓へ怒声とともに警官が押し入ってきて、妻を連れ去る。容疑は殺人罪
妻が冤罪で逮捕されてしまうのだ。法廷劇には話を振らず、法では救えないと男につきつける。
そして妻子のために法を破ってでも救うために闘う男の映画。
脚本は可能性を一つずつ潰れしていき、法を破らざるを得ない立場に追い込んでいく。大袈裟なスペクタクルは禁じつつ、エンターテイメント的な見せ場を用意している。台詞に頼らず、圧縮された時間を感じさせる役者の演技。
誠実なアプローチだと思う。
特に「あ。もうこの人、後戻りできない!」って瞬間はぐっときた。
フレッド・カヴァイエ監督の次回作も観たい。
リメイク版「The Next Three Days」