『お姉ちゃん、だいきらい』トーク

結構前の『ゴッドタン』で小木が「読者モデルってなんかムカつく」的なことをいっていて、とても共感した。そうゆう感覚を作品に入れていきたい。
プロットを書いて、送信。
トークに向かう。


『姉ちゃん、ホトホトさまの蠱を使う』『純情NO.1』『お姉ちゃん、だいきらい』

舞台挨拶:久保紫苑 川口陽一 加藤綾佳
トークゲスト:古澤健(映画監督)、内藤瑛亮(『先生を流産させる会』監督・『お姉ちゃん、だいきらい』主演)


映画美学校向かいの飲み屋でトークの打ち合わせして、劇場へ。
『ホトホトさま』は久しぶりに観た。
冒頭の画の連なり。手から零れ落ちる遺灰。姉ちゃんが遺灰をバーン。田舎を車が画面奥から手前に直線的に進んで、電車が横切る。海越しにみえる工場地帯の引き画、そっからズーム。で、タイトルどーん。この気持ちよさはなんなんだろう。音楽のBPMに合わせて画を刻んだMTV的編集とは全く異なる映画的な呼吸。適切なサイズの画が適切なタイミングで切り替わると、それだけで快楽があるんだなと思った。
主題歌がついたバージョンははじめて観たんだけど、この曲によって温かみが生まれたように思う。姉妹モノとして、普通にいい話だなぁって思った。
僕はこの作品に美術として関わって、現場では制作部の手伝いもした。自分がやったとこが映ると嬉しい。便利屋のロゴをカッティング・ナイフで切ったことや、クソ汚い空き家を掃除したこと、移動撮影のために大型車を止めたことを思い出した。
『純情NO.1』は長宗我部陽子さんのアイドル映画だった。照明機材を倒しても気にしない直線的な歩きかた。トイレのドアの突き破り方。群衆に割って入るときの他人の押しのけ方。リンゴの食べ方。市沢さんへの誘惑の仕方。素敵だった。
エンドクレジット、観て驚いた。オレ、「特殊メイク指導」だったんだ。切った手首のメイクの作り方を教えたんだな。『ホトホトさま』では血糊をつくったし、古澤さんの『love machine』でも特殊メイクを手伝ったし、同期の『乱心』『スケアリーモンスターズ』でも残酷描写の仕掛け担当だった。


トークは古澤さんに仕切ってもらって、愉しくやれた。
別日の『ホトホトさま』トークは真面目になると思うんだけど、ふざけた感じの話ができて良かった。


上映後、カナザワ映画祭で『先生流産』を観て下さった方何人かが話しかけてくれた。(カナザワ映画祭のTシャツを着てくるくらいの気合の入れっぷりの方も!)
嬉しかったです。


打ち上げ。
舞台挨拶のとき、口ごもった久保ちゃんが可愛かったよなって話で盛り上がった。