こんな時期にこそ

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日本映画祭を開催へ=「こんな時期にこそ」−独
 【フランクフルト時事】ドイツのフランクフルトで、日本の作品ばかりを上映する映画祭「ニッポン・コネクション」が27日から5月1日まで開かれる。東日本大震災を受けて開催の是非について議論があったものの、「こうした時期に開くことが大事」と予定通り開催することにした。
 同映画祭は今年で11回目。当初は学生主体の小規模なものだったが、年々拡大を続け、海外の日本映画祭としては最大級と言われるほどになった。今年は青年漫画原作の「GANTZ」など数十作品が上映される。
 事務局のデニス・フェッター氏は「(震災直後は)不安もあったが、ドイツの観客に、最近の報道以外の日本を発見する機会を提供することが非常に重要と考えた」と、福島第1原発をめぐるネガティブな報道が続く中での開催意義を強調する。
 ドイツでは原発への反対運動が強まっているが、「ドイツ人の見方だけでなく、日本人の視点について学ぶ機会をつくりたい」(フェッター氏)と、原発問題のドキュメンタリー映画を特別上映することも決定。また、入場料などの一部を被災地への寄付に充てる。(2011/04/23-06:01)