『ハロウィン THE END』『聖地には蜘蛛が巣を張る』『レミーのおいしいレストラン』『スティルウォーター』

『ハロウィン THE END』

現代は『ENDS』と複数形。

マイケル・マイヤーズが『イット』のペニー・ワイズ化した設定が活かしきれていない印象。

第2のマイケル・マイヤーズが誕生するのも、トリロジーの最終作に新キャラを登場させてやることだろうか、と疑問。それよりローリーや孫アリソン、フランク保安官、マイケルのドラマを観たかった。

デヴィッド・ゴードン・グリーン版は2018年の第一作が良かった。三世代の女性がマイケル・マイヤーズを葬る結末に燃えた。第2作はローリーの出番が少なく、描くべきストーリーがそもそも無かったんじゃないだろうか。続編は蛇足だったのでは。

 

 

アリ・アッバシ監督『聖地には蜘蛛が巣を張る』(2022)

女性記者が娼婦連続殺害事件を追う。

早々に犯人を明かし、フェミサイドを起こすミソジニー男を描く。家族や地域住民にとって優しい男であることを示し、よりゾッとする。

彼が街を浄化したヒーローとして崇められてしまう終盤もおぞましい。そういった問題の種を前半の日常場面に配置する巧妙さ。

 

 

ブラッド・バード監督『レミーのおいしいレストラン』(2007)

 

 

トム・マッカーシー監督『スティルウォーター』(2021)

コロナ禍に公開されたので埋もれてしまったのだろうか。とても良かった。

年をとったマット・デイモンから滲み出る哀愁。

中規模の大人向けの作品は制作されづらいのだろう。久しぶりに出会った感。

成長した『リトル・ミス・サンシャイン』のオリーヴ。