『ロッジー白い惨劇ー』

ゼヴリン・フィアラ、ヴェロニカ・フランツ監督『ロッジー白い惨劇ー』

オチを知って再見。

ロッジに舞台が移動する前に、関係性や抱えている問題が明示され、終盤への伏線も用意されている。

子どもがお父さんのパソコンから、カルト宗教の集団自殺動画を見ているのは秀逸。撮影者が最後に映る。それは集団自殺の生き残りで、教祖の娘で、父が再婚を願う相手なのだ。ここで子どもたちと女性の切り返しになり、時空を越えて見つめ合う。この物語は両者の関係性によって引き起こされる。女性が騙されてしまう展開もこの動画がミスリードになっているし、子どもたちが悪事を思いつくきっかけにもなっている。