男三人で「ザ タウン」「冷たい熱帯魚」

「ザ タウン」@東急ミラノ
ベン アフレックの「犯罪にまみれた街だけど、住んでいる人たちはいい人ばかりだぜ」って思い入れが物語を必要以上にウェットにしてしまっている。「世の中は人でなしばっか」と宣言しているような「冷たい熱帯魚」のが痛快。
前作「ゴーン ベイビー ゴーン」のほうが良かった。「犯人誰だろー?えー!アンタかよ!?」と素直に思った記憶がある。犯罪の仕掛けにも驚いた。やはり犯罪にまみれた街が舞台なんだけど、「この街の人間は悪人ではないけど、彼らに育てられる子どもは幸せだろうか」という疑念があった。
ベン アフレックの演出は手堅く、特にプロフェッショナルな銀行強盗シーンはいい。マスクのチョイスも面白い。「普通」の女とのデート中に犯罪仲間と遭遇してしまったシーンの「わ〜バレちゃうバレちゃう」ってサスペンスはめちゃくちゃドキドキした。

冷たい熱帯魚」@テアトル新宿
満席。全上映回に立ち見。ブラックジョークもウケていて、 日本の観客てあんまし劇場で笑わないから、いいなーって思った。
冷たい熱帯魚」は徹底的にガサツであることにパワーを感じた。繊細さなど知らんっていう。陰惨さはなく、爽快。