『闇はささやく』

『シャリ・スプリンガー・バーマン&ロバート・プルチーニ監督『闇はささやく』(2021)

序盤の夫婦間の緊張感は生々しい。夫の人でなしディティールには説得力があり、面白い。

ただその反面、夫が序盤から悪人であることが分かってしまうので、展開に意外性がない。

子供の存在が希薄なのが気になった。

降霊会が登場するところが浮いている印象。いきなりフィクションラインが上がってしまった。

恐怖描写は薄く、物足りない。

「現世で負けても、来世で勝つ」というスタンスや終盤で地獄を視覚化した場面は良かった。

アマンダ・セイフリッドやレイ・シーホーン(ベター・コール・ソウルのキム)、ナンシー・ダイアー(『ストレンジャー・シングス』のナンシー)が良かった。