『オフィシャル・シークレット』

ギャヴィン・フッド監督『オフィシャル・シークレット』(2019)

内部告発をした主人公は、活動家ではなく、居間でニュースを見ては憤りを口にする一般人であることが新鮮に感じた。だからこそ、内部告発に至った動機も理解できるし、同僚が疑われて自白する展開も胸に迫る。

「政府ではなく、国民に仕えた」と表明する真っ当さ。共感する同僚がいるのもいい。

政府が誤った方向に進んだら、正すことに意味がある。