『ノア 約束の舟』

ダーレン・アロノフスキー監督『ノア 約束の舟』(2014)

何よりも、岩の巨人がいい。手足がいっぱいあって、コマ撮りのようなカクカクした動きをして、表情が頼りなさげで、萌える。
『ザ・ミスト』の原理主義おばちゃんが主人公になった話みたいで、イライラして、見ている間はさっさと殺しちぇと思った。第一作『パイ』から描き続けているパラノイアックな男の原型は、ずっと企画を練り続けたノアだったのね。信仰心を狂気と隣り合わせであることを描いたところが良かった。キリスト教徒にもユダヤ教徒にも反発されるのは分かるが、価値があると思う。

天地創造もいい。