『映画の瞬き』

『映画の瞬き』読了。
デジタル化の戸惑いを編集者の視点から記録されているとこが興味深い。デジタル化を、顔料を使うフレスコ画の技術様式から油絵の具を使ってキャンバスに描く方式に変化したことにたとえつつ、テクノロジーがどんなに発展しようとも不変のものがあると言い切るスタンスにぐっときた。
ウォルタ・マーチの編集に関する言葉は金言ばかり
クリエイティヴな作業環境について、もっとも重要なことはその他の様々なことと同じで、バランス感覚ではないだろうか。心地よく、しかし心地よすぎないこと、整頓されている、整頓されすぎていないことである」