爆音試写会

バニシング・ポイント」(1971)と「ダーティ・メリークレイジー・ラリー」(1974)の爆音試写会に当選した。
富永さんを誘って観に行った。
マスコミ試写会なので、「古澤さんとかいそうだよね〜」って話してたら、本当にいた。
いいな、映画監督って。タダで試写状もらえて。


すげぇ面白かった。


70年代カーアクションが素晴らしいのはCGじゃないからだ。本当にカーチェイスが行われているからだ。現代ならCGで限りなくリアルな画面をつくることができるだろう。でも実際にカーチェイスを撮った画面のほうが遥かに画面に強度がある。勝てない。スピルバーグも『アラビアのロレンス』についてそのようなことをいっていた。
「ダーティ・メリークレイジー・ラリー」で逃走するダッチ・チャレンジャーがヘリコプターに接近するシーン。「目の前でまさにそれが、起こっている」から興奮する。
70年型ダッチチャレンジャーと69年型タッチチャレンジャーの爆音に身を震わせた4時間だった。


帰りに古澤さんと飲みたかったが、古澤さんは可愛い女の人と二人でさっさと帰っていった。富永さんとわざと古澤さんの近くを歩いたが、無視された。(絶対気づいていた)

阿佐ヶ谷のうどん屋でカレー南蛮うどんを食う。店員が劇団ルナティック・シアターの人だった気がする。
富永組の脚本について話す。オールスタッフミーティングに行けなかったのだが、改訂稿について自分なりの意見を伝えた。
でも富永さん的には「これでいいんだ」と強く言い切っていて、なかなか言い切れないようなぁ・・・と羨ましく思った。うむ。これでいいのだろう。


重要なのは、チェイスをしているという事実。カーチェイスが進行している間じゅう、ずっとチェイスだけだ。ありふれた田舎道、そしてチェイス。それが俺のチェイスなんだ。
――クエンティン・タランティーノ

1970年型、白のダッジ・チャレンジャーが荒野を疾走する『バニシング・ポイント
1969年型、黄緑色のダッジ・チャージャーに乗ったピーター・フォンダの逃走劇『ダーティ・メリー クレイジー・ラリー』
そしてその両作品に登場するチャレンジャーとチャージャーにリスペクトを捧げる
クエンティン・タランティーノの『デス・プルーフ in グラインドハウス
とにかく、車、車、車の爆音の夜
そのエンジン音に、心の底から震えてください!

そして音楽。
ジャック・ニッチェの太い太いベース音を、
腰抜けするほどワイルドでホットな「ベイビー・イッツ・ユー」を、
そしてジョー・テックスの熱く雄弁な歌声を、
洗練以前のコースターズのデビュー曲「ダウン・イン・メキシコ」の野蛮なグルーヴを、
心行くまで御堪能ください。

爆音レイトショー『デス・プルーフ in グラインドハウス
11月7日(土)ー11日(水)、13日(金)


豪華2本立て爆音特別試写会 ご招待キャンペーン!!
上映作品:『バニシング・ポイント』『ダーティ・メリー クレイジー・ラリー』
11月12日(木)

http://www.boid-s.com/boid_events/490.php