『風の向こうへ』

風の向こうへ

オーソン・ウェルズの未完の遺作。
撮影隊が平然と映り込み、虚実が平行して進む。
カッコイイ映像、カッコイイ編集がある。
トイレでアイスを口に入れては吐き出す少女。人形を撃ちまくるジョン・ヒューストン。荒野を歩く全裸のインディアン。
話の筋はよく分からないが。
ドキュメンタリー『オーソン・ウェルズが遺したもの』『オーソン最後の思い:40年の時を経て』を観ると、見えてくる。ピーター・ボグダノヴィッチへの愛憎が泣ける。
異様に存在感のある全裸のインディアン女性が、オーソン・ウェルズの愛人と知り、納得。